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膝痛は膝だけの問題?|BodyAll池袋 平岡浩司の身体の見

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膝が気になるのに、膝だけを見ない理由|BodyAllの身体の見方

膝が気になるのに、膝だけを見ない理由|BodyAllの身体の見方

こんにちは!元プロ競輪選手、身体再構築トレーナーの平岡です。

BodyAll池袋を一人で運営しています。
 

この記事で伝えたいこと
・膝が気になって来られた方でも、膝そのものはもちろん、股関節や足首を含めた身体全体を見ます
・「膝の痛みの原因は○○です」と、どこか一か所に決めつけることはしません
・骨折の診断、手術、リハビリは医療の役割です。BodyAllが関わるのは、その先で「身体をどう使うか」の部分です


1. 膝は、スポーツでも日常でも負担が集まりやすい場所
・階段の上り下りで、膝が気になる
・椅子から立ち上がる時、つい膝をかばってしまう
・長く歩いたあと、膝に違和感が出る
・スポーツ中、踏ん張った瞬間に膝が気になる


膝は、立つ、歩く、走る、止まる、方向を変える。ほとんどの動作で使われる関節です。そのぶん、負担が集まりやすい場所でもあります。

 

2. 僕自身も、いろんな場面で膝を痛めてきた
僕は膝について、本で読んだ知識だけで話しているわけではありません。

野球、サッカー、陸上、スキー。それぞれの競技で膝を痛めてきました。原因がはっきりしないまま、膝の痛みが続いた時期もあります。

スポーツだけではありません。お酒を飲んだ帰りに段差を踏み外して、膝を痛めたこともあります。

構えている時に痛めることもあれば、まったく油断している時に痛めることもある。膝は、そういう関節だと身をもって知っています。

 

3. 競輪では、脚全体で生んだ力の中で膝にも大きな負担がかかる
僕は2001年から2020年まで、約20年間プロの競輪選手として走ってきました。

競輪は、鍛え上げた脚の力をペダルに伝え続ける競技です。その力は、太ももだけで生まれるわけではありません。股関節、膝、足首が連動して、大きな力をペダルへ伝えています。

そして、その真ん中にあるのが膝です。大きな出力を何度も繰り返す中で、膝にも大きな負担がかかります。

その負担が膝そのものの問題なのか、股関節や足首の使い方も関わっているのか。選手時代から、ずっとそこを考えてきました。

 

4. 膝は、股関節と足首の間にある
膝は、股関節と足首の間にある関節です。

膝を曲げる、伸ばす、体重を乗せる。こうした動きは、膝だけでは完結しません。股関節と膝は一緒に動きますし、足首と膝も一緒に動きます。しかも二つずつではなく、股関節、膝、足首の三つが、関節と筋肉を通して複雑に連動しています。

 

さらに股関節は骨盤とつながり、骨盤の動きは背骨や体幹の使い方とも関わります。必要があれば、上半身の使い方まで見ることもあります。

 

だから僕は、膝が気になる方の身体を見る時、いつもこの三つを考えます。

・膝のどこに負担がかかっているのか
・なぜ、そこに負担が集まっているのか
・どうすれば、そこに負担が集まりにくくなるのか
答えは、膝まわりの筋肉のバランスを変えることかもしれませんし、膝の使い方や動かし方を変えることかもしれません。股関節や足首など、膝の動きに関わる場所のバランスや動かし方を見直すことかもしれません。

 

膝だけを見て、膝の動かし方だけを考えていても、膝にとって本当に良い状態を作るのは難しい。これが、僕が長年の経験から感じていることです。

 

5. もちろん、膝そのものもしっかり見ます
誤解のないように言っておくと、膝を後回しにするわけではありません。

膝のどこに負担がかかっているか。曲げ伸ばしはどうか。立った時に、体重がどこに乗っているか。歩いた時に、膝がどう動くか。まずは膝そのものをしっかり見ます。

 

そのうえで、股関節、足首、骨盤、体幹まで見ていきます。

膝だけを見ないというのは、膝を見ないということではありません。

 

6. 膝蓋骨骨折のあと、膝がほとんど曲がらなくなった女性
ここからは、BodyAllに来られた一般の女性の話です。この記事で一番お伝えしたいケースです。

その方は膝蓋骨(膝のお皿)を骨折して、手術を受けました。術後、膝がほとんど曲がらなくなり、病院で約3か月リハビリに通っていました。

膝を曲げるリハビリは、かなり痛かったそうです。それでも、少しでも曲がるようになりたいと、我慢して続けていました。おかげで少しは曲がるようになりましたが、思うようには戻らず、日常生活にも支障が残っていました。

3か月が経ったところで、病院からは、リハビリはここで一区切りにして、これ以上大きく変わるのは難しいという趣旨の説明を受けたそうです。

それでも「もう少し曲がるようになりたい」と、BodyAllに来られました。

 

最初に、はっきり書いておきます。

膝蓋骨が折れたままBodyAllに来られても、僕には何もできません。

骨折を診断し、手術をして、リハビリで動きを取り戻していく。そこは医療の役割です。その土台がなければ、BodyAllにできることはありません。

BodyAllが関わったのは、その一連の医療が終わったあとの、「もう少し動けるようになりたい」という段階でした。

 

7. BodyAllでは、膝をほとんど触らなかった
膝を見ると、たしかに曲がりは悪い状態でした。本当に曲がりませんでした。

ただ、膝そのものへのアプローチは、病院ですでに3か月、何度も受けてきています。そこでBodyAllでは、膝をさらに強く曲げるのではなく、別の視点から身体を見ることにしました。

膝に関わる筋肉を見て、その筋肉が関わる関節を見る。さらに、その関節を動かす筋肉を見る。そうやって身体をたどっていくと、股関節、足首、骨盤、体幹へと自然に視野が広がっていきました。膝そのものには、ほとんど触っていません。

 

2か月ほど経つ頃には、膝が少しずつ曲がりやすくなり、日常生活に支障が出ない程度まで曲がるようになりました。

これは、「病院で治らなかったものを、BodyAllが治した」という話ではありません。

病院では必要な手術を受け、リハビリで動くところまで戻していました。その前提があったからこそ、BodyAllはその先を担当できました。同じ怪我の方が、みんな同じ経過をたどるとも限りません。

 

8. 「治療が終わること」と「身体を使えること」は同じではない
このケースから、僕が改めて感じたことがあります。

病院とBodyAllは、競争相手ではありません。

医療で骨折を治す。リハビリで必要な動きを取り戻していく。そのうえで、身体全体の使い方をもう一度見直す。役割も、順番も違います。

 

治療が終わることと、自分が使いたいように身体を使えることは、必ずしも同じではありません。

これは、僕自身が競輪選手時代に12回の骨折と7回の手術を経験する中で、ずっと感じてきたことでもあります。その経験は、[7箇所同時骨折の記録](リンク)に書いています。

 

9. アスリートの場合は、競技の特性まで見る
アスリートの膝を見る時は、ここにもう一つ、競技の特性が加わります。アスリートだから特別な施術をする、という話ではありません。同じ膝でも、その人が何をしているかによって、見るところが変わるということです。

 

【スケート選手】:左右差を「消せばいい」とは限らない
腰の記事でも書いたスケート選手は、膝にも同じ左右差が関わっていると考えられたケースでした。

スケートは、高速で同じ方向へカーブを繰り返す競技です。左右の脚に、まったく同じ役割を求める競技ではありません。だから、左右差があること自体を悪いとは考えませんでした。

目指すのは、左右を無理にそろえることではなく、その人とその競技にとっての「ベストなアンバランス」を見つけることです。

 

【サッカー・テニス・ビーチ競技】:膝の使われ方がまったく違う
【サッカー】:切り返し、キック、相手との接触
【テニス】:左右への切り返し、急に止まって急に動くストップ&ゴー
【ビーチ競技】:砂浜という不安定な地面で踏ん張るため、普通の地面とは違う筋肉の使い方が求められる


同じ「膝」でも、競技によって負担のかかり方は全然違います。それぞれの選手を見てきて、そのことを強く感じています。

 

10. 一般の方の膝も、身体全体から考える
これはアスリートや、膝蓋骨骨折のような大きな怪我に限った話ではありません。

・昔の足首の捻挫のあとから、歩き方が変わった
・立ち仕事で、一日中同じ脚に体重をかけている
・デスクワークで座っている時間が長い
・運動不足で、しばらく身体を動かしていない
・過去に膝や腰を痛めたことがある

 

こうした生活や過去の怪我も、身体を見る時の大切な材料になります。

実際に膝への負担と関係しているかどうかは、その人の身体を見ながら考えます。

だからBodyAllでは、立ち方、歩き方、股関節の動き、骨盤の使い方まで含めて、身体全体から膝を考えます。

 

11. 実際には、こうやって見ていきます
膝が気になって来られた方には、だいたいこんな流れで身体を見ていきます。

①話を聞く
仕事の姿勢、一日の過ごし方、運動歴、過去の怪我などを聞きます。
②動きを見る
立つ、歩く、膝の曲げ伸ばし、片脚立ち、しゃがむ動き。股関節や足首の動きも見ます。
③触って確かめる
必要に応じて身体に触れて、膝まわりと、ほかの部分の状態を確かめます。
④考える
膝そのものの負担が大きいのか、ほかの部分の動きも関わっていそうか。見たことと触ったことから考えます。
⑤整える・動かす
施術や運動など、その日に必要なことを行います。
⑥もう一度見る
同じ動きをもう一度してもらい、さっきと比べます。ご本人がどう感じるかも聞きます。
見る → 考える → 整える → 動かす → もう一度見る。 これがBodyAllの基本の流れです。

 

整体なのか、ストレッチなのか、4Dラクリスなのか、パーソナルトレーニングなのか。最初から方法を決めることはしません。その日の身体を見てから、必要なものを組み合わせます。

この考え方は、[何を選べばいいか分からなくても大丈夫。BodyAllが「方法から決めない」理由](リンク)で詳しく書いています。

 

12. 「膝痛」は入口。でも、膝だけで終わらせない
膝が気になるなら、まず膝を見る。でも、膝だけでは終わらせない。

膝そのものに問題があることもあります。股関節や足首、身体全体の使い方が関わっていることもあります。

 

「膝痛」という言葉は、BodyAllに来てもらうための入口です。でも僕が見たいのは、「膝が痛い人」というラベルではありません。

・なぜ今、この人の膝に負担が集まっているのか
・この人は、普段どうやって身体を使っているのか
・どうすれば、今より使いやすい身体に近づけるのか
その答えを、その人の身体全体の中から一緒に探していく。それが、BodyAllの身体の見方です。

 

よくある質問
Q. 膝だけの相談でも行っていいですか?
A. もちろんです。「膝が気になる」「階段がつらい」だけで大丈夫です。身体を見たうえで、その日に何をするかを一緒に決めます。

 

Q. 膝以外も見ますか?
A. 膝まわりはもちろん見ます。そのうえで、必要に応じて股関節や足首、骨盤、体幹の動きも確認します。

 

Q. 膝が腫れている時や、骨折・手術のあとでも利用できますか?
A. 強い腫れや熱感がある時、怪我の直後、動かせないほどの痛みがある時、骨折や手術の直後は、まず医療機関で診断・治療を受けてください。BodyAllでは診断や治療は行っていません。医師の治療やリハビリが一区切りしたあと、身体の使い方やコンディショニングの相談として利用される方もいます。

 

Q. 病院に行った方がいいのは、どんな時ですか?
A. 強い痛みや腫れ、熱感がある時、怪我をした直後、膝が動かせない・体重をかけられない時は、まず医療機関を受診してください。

 

Q. 何回くらい通えばいいですか?
A. 身体の状態や目的によって違うので、最初から回数を決めることはしていません。一度身体を見たうえで、必要であれば今後の利用について相談します。

 

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※BodyAllは医療機関ではなく、診断・治療などの医療行為は行っていません。強い痛みや腫れ、熱感がある時、怪我の直後、骨折や手術の直後などは、まず医療機関を受診してください。

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