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平岡浩司の競輪レース中の落車事故による大怪我。7箇所同時骨折と肺挫傷の記録

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平岡浩司の競輪レース中の落車事故による大怪我。7箇所同時骨折と肺挫傷の記録

平岡浩司の競輪レース中の落車事故による大怪我。7箇所同時骨折と肺挫傷の記録

「折れてるなら、こんなに喋れるわけがない」医師に信じてもらえなかった、平岡浩司の7箇所骨折の記録。

こんにちは。元プロ競輪選手、身体再構築トレーナーの平岡浩司です。池袋のBodyAllで、お客様一人ひとりの整体施術・ボディケアを僕一人で担当しています。

 

今日は、プロ競輪選手時代に経験した中で、一番大きかった事故の話をします。2010年8月11日、新潟県の弥彦競輪場で、僕は一度に7箇所を骨折し、さらに肺挫傷も負いました。
 

この記事の要点
・2010年8月11日、弥彦競輪場でのレース中、時速60km以上で落車しました
骨折は右鎖骨、左手首(舟状骨)、肋骨5本(6・7・8・11・12番)の7箇所。あわせて肺挫傷も負いました
・治療は、三重県の大桑クリニックでの鎖骨の手術と、東京の小石川東京病院での約1か月の入院とリハビリです
・医師の見立ては「復帰まで120〜150日」。実際には65日後の10月15日、大宮競輪場でレースに復帰しました
・病院の治療とリハビリを最優先にしたうえで、自分にできることを続けた経験が、今のBodyAllの考え方につながっています

「折れてるなら、こんなに喋れるわけがない」
運ばれた医務室で、僕は医師にこう伝えました。

「鎖骨は絶対に折れています。手首も骨折特有の痛みがあります。肋骨も、7番・8番あたりと、11番・12番あたりが怪しいです。たぶん肺挫傷もしています」
それまで何度も骨折を経験してきたので、感覚で分かっていました。

 

ところが医師の答えはこうでした。

「折れていたら、普通はそんなに冷静に喋れないでしょう。しかも医者でもないのに、どこが折れているかなんて分からないはずです」

何度伝えても、答えは同じでした。
 

心配して駆けつけてくれた仲間の選手が、医師に聞きました。「先生は骨折したことありますか?」。

医師の答えは「ない」。

仲間はこう続けました。「選手はみんな骨折を経験しているから、感覚で分かるんです。平岡が折れていると言うなら、折れていますよ」。

それでも医師は、「折れてたら痛くて喋れないはず」と繰り返しました。最終的には、ヘルメットが割れていたことと、スロー映像で頭を強く打っているのが確認できたことから、救急搬送が決まりました。

後日、その医師からは謝罪がありました。
 

残り半周、捲りを仕掛けた瞬間
その日は、弥彦競輪場で8月9日から行われていた開催の最終日。僕は一番人気で出走していました。

残り半周で捲り(後方から一気に前に出る戦法)を仕掛けたところで、前を走っていた選手の体当たりのブロックを受けて落車。時速60km以上からの転倒です。

 

落車の瞬間はスローモーションのように感じますが、一瞬で全身に強い衝撃が走ります。倒れた瞬間、鎖骨が折れたことは感覚ですぐに分かりました。胸、脇腹、腕、手首にも違和感があり、太ももは擦過傷で皮膚が削れていました。

 

真夏の日差しで、走路は焼けるように熱くなっていました。アドレナリンのせいで痛みはほとんど感じず、ただ「熱い」という感覚だけがある。それなのに、身体は動きませんでした。

 

「再乗しますか」に答えられなかった

競輪には、落車したあとに自転車に乗り直してゴールすれば、着順が確定して賞金が出る「再乗」というルールがあります。救護員が選手の身体に触れた時点で棄権になるため、救護員は触れる前に「再乗しますか」と意思を確認しなければなりません。

 

僕は棄権したかったのですが、後で分かる肺挫傷のせいで呼吸が苦しく、声が出せませんでした。返事ができないまま何度も聞かれ、「3回聞いて返事がなければ救護する」というルールで、ようやく救護してもらえました。

身体を起こされ、引っ張られる。7箇所が折れている状態でそれをされるのは、アドレナリンが出ていても、かなり嫌な感覚でした。

 

新潟の病院で画像診断、そしてその日のうちに東京へ
救急搬送された病院での画像診断で、次のことが確認されました。

・右鎖骨の完全骨折
・左手首の舟状骨骨折
・肋骨7番・8番の骨折
・肺に血がたまる肺挫傷
この時点で、骨折は4箇所です。

 

新潟での入院を勧められましたが、入院の準備や家族のことを考えて、その日のうちに東京へ戻ることを選びました。自分では運転できないので、同じ開催に出ていた神奈川の仲間の選手に、僕の車を東京の自宅まで運転してもらいました。

その夜は、身体をまっすぐ伸ばして寝ることも、曲げることもできず、ソファーに寄りかかって過ごしました。

 

なぜ三重県まで手術に行ったのか
3日後、僕は三重県の大桑クリニックで鎖骨の手術を受けました。車の運転も切符を買うこともできないので、生後11か月だった子どもを含め、家族3人で新幹線に乗っての移動です。

鎖骨の骨折は、これが3回目でした。

1回目:一般的なプレートを入れる手術。傷口が大きく、動かせない期間が長く、復帰までかなり時間がかかった
2回目:大桑クリニックでの手術。傷口が小さく、手術の翌日から動かしてよいと言われ、回復の良さを実感した
だから今回も、僕の場合は迷わず大桑クリニックを選びました。どの手術が合うかは怪我の状態や人によって違うので、これはあくまで僕自身の選択です。

 

手術は2泊3日。この時の検査で、骨折は新潟で分かった4箇所ではなく、肋骨6・7・8・11・12番の5本、鎖骨、手首の合計7箇所だと確定しました。弥彦競輪場の医務室で伝えた、僕の感覚の通りでした。

 

骨が7本折れた状態での生活
手術の翌日に退院し、家族と東京に戻って、そのまま大塚駅近くの小石川東京病院に入院しました。

・肋骨が5本折れていると、起き上がる・横になるたびに激痛が走る
・電動ベッドがないと、身体を起こせない
・両手が使えないので、最初は食事も介助してもらった
・脚は動くのでトイレまでは歩けても、下着を下ろすことも後始末も自分ではできず、そのたびに看護師さんにお願いした

・家族からも赤ちゃんがもう1人増えたみたいだと言われてた
病院の皆さんには、本当にお世話になりました。
 

治療とリハビリを最優先にしたうえで、自分にできることを
ベッドの上で動けない間も、当時の僕なりに考えて、「血流を良くすれば回復が早くなるはずだ」「組織を修復するなら成長ホルモンの分泌が大事だ」と思い、それを意識した身体の使い方や運動を続けていました。

これが医学的に証明された方法だと言いたいわけではありません。それまでの骨折や入院の経験から、当時の僕がそう考えて実践していた、という話です。

 

ある程度動けるようになってからは、先生の許可をもらい、リハビリと並行して外出届を出して、大塚のゴールドジムで下半身のトレーニングもしていました。怪我は上半身が中心だったので、下半身は鍛えられる状態でした。上半身も動かせる範囲で頑張って動かしました。

病院に内緒で何かをしたわけではありません。 病院の治療とリハビリを最優先にしたうえで、医師や理学療法士のアドバイスも踏まえて、その先にできることとして取り組んだものです。

 

医師の見立ての約半分、65日でレースに復帰
医師の見立てでは、このレベルの怪我なら、入院は2か月以上、競技への復帰までは4〜5か月(120〜150日)かかるとのことでした。

実際には、入院は約1か月。退院する頃には日常生活にまったく支障がなく、競輪の実戦的なトレーニングもできる状態になっていました。

そして2010年10月15日、大宮競輪場でレースに復帰しました。受傷から65日目のことです。

 

僕がたまたま早く治る体質だった、という話ではないと思っています。病院の治療とリハビリをきちんと受けたうえで、そこに独自の取り組みを重ねた結果だと捉えています。

ただ、怪我の回復の早さには個人差があります。同じことをすれば、誰でも同じように早く戻れるわけではありません。

 

この経験が、今のBodyAllにつながっている
「医療を受けたうえで、その先にできることがある」。

この感覚は、この事故に限らず、約20年の競技生活、競輪選手時代だけで12回の骨折、7回の手術を経験する中で、僕の中にずっとあった考え方です。

 

病院での診断・治療・リハビリは絶対に必要なもので、それを代わりにするつもりはありません。だからBodyAllでは、骨折や捻挫など、怪我そのものの施術は行っていません。怪我をした時は、まず医療機関を受診してください。

 

そのうえで、医療とは違う役割として、日常の身体の使い方やコンディショニングで、自分にできることがある。それを、僕は自分自身の経験として知っています。

その経験を一人のもので終わらせず、必要な人に使ってもらえる形にしたい。そう思ってやっているのが、今のBodyAllです。

 

よくある質問
Q. 7箇所同時骨折とは、どこを骨折したのですか?
A. 右の鎖骨、左手首の舟状骨、肋骨5本(6・7・8・11・12番)の合計7箇所です。あわせて肺挫傷も負いました。
 

Q. 怪我からレース復帰まで、どのくらいかかりましたか?
A. 2010年8月11日の落車から、10月15日のレース復帰まで65日でした。(競輪の公式記録として戦績が確認できます)医師の当初の見立ては復帰まで120〜150日でした。
 

Q. BodyAllで、骨折などの怪我の施術を受けられますか?
A. 受けられません。怪我をした時は、まず医療機関を受診してください。BodyAllでは、医療での治療を受けたうえで、日常の身体の使い方やコンディショニングを一緒に考えています。
 

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※この記事は、平岡浩司個人の経験をもとに書いています。怪我の回復には個人差があります。BodyAllは医療機関ではなく、診断・治療などの医療行為は行っていません。

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