階段や立ち上がりで膝が痛いのはなぜ?受診の目安と、身体の使い方を見る理由
2026/11/06
こんにちは!元プロ競輪選手、身体再構築トレーナーの平岡です。BodyAll池袋を一人で運営しています。
階段を下りる時、気づけば手すりにつかまっている。椅子から立ち上がる時、膝に手をついている。 はっきりした病名が分かっているわけではないけれど、動くたびに膝が気になる。そんな方は少なくないと思います。
この記事では、階段や立ち上がりで膝が痛くなる時に考えられる要因と、医療機関を受診した方がいいケースを整理します。そのうえで、スポーツトレーナーとして僕が身体の使い方をどう見ているかを、順番にお話しします。
1.階段や立ち上がりで膝が痛いとは
「階段を上るのがつらい」「下りる時の方が痛い」「座った状態から立ち上がる時に膝が気になる」。 階段も立ち上がりも、膝に体重がかかる動作です。ただ、こうした動作で膝が痛む背景は、ひとつではありません。
痛みの出方や強さも、人によってさまざまです。動き始めだけ痛む方もいれば、動くたびに毎回痛む方もいます。片方の膝だけの場合も、両膝の場合もあります。 「階段で膝が痛い」という症状だけで、その背景を一つに決めることはできません。
2.考えられる要因
階段や立ち上がりでの膝の痛みには、さまざまな背景が考えられます。日本整形外科学会の情報をもとに整理すると、たとえば次のようなものがあります。
・変形性膝関節症 ・転倒やひねり、スポーツ中の接触などによる外傷(靱帯損傷・半月板損傷・骨折など) ・スポーツなどによる反復的な負荷に伴う、膝の慢性障害 ・関節リウマチや痛風など、炎症を伴う関節の病気
症状だけで、病名を自己判断することはできません。症状が続く場合や、次に挙げるような受診を優先した方がよい症状がある場合は、医療機関で確認してください。
3.医療機関を受診した方がいいケース
次のような場合は、自己判断せず、早めに医療機関を受診してください。
・転倒、ひねり、衝突など、きっかけがはっきりした外傷のあとに膝が痛い ・急に強い痛みが出た ・急に膝が動かなくなった、引っかかるようになった ・膝が大きく腫れている、熱っぽい ・体重をかけて歩くことが難しい
また、痛みはそれほど強くなくても、階段や正座が難しい状態が続いている場合や、安静にしていても痛みが取れない場合は、一度医療機関に相談することをおすすめします。
4.医療機関では何を確認するか
医療機関では、問診のほか、押した時の痛み(圧痛)、膝が動く範囲、腫れ、O脚などの変形、歩き方などを確認します。そのうえでX線検査を行い、必要に応じてMRI検査などが追加されます。
その後の治療方針は、背景にある病気や状態によって異なります。「階段で膝が痛い時は、こう治療する」という一律の方法があるわけではありません。まず何が起きているかを確認することが、すべての前提になります。
5.整体・ストレッチ・運動という選択肢
3で挙げたような、受診を優先した方がよい症状がある場合は、まず医療機関を優先してください。 そうした症状がなく、医師から運動・活動・施術について制限を受けていない場合には、身体の使い方を確認する目的で、整体・ストレッチ・運動などを検討することもできます。
治療中の方で、どこまで体重をかけていいか、どこまで運動していいかが分からない場合は、担当の医師に確認してください。BodyAllが医学的な判断を行うことはありません。
なお、「整体」という名称自体には、国が定めた資格制度がありません。いわゆる整体として受ける施術は、健康保険の対象外です。
6.スポーツトレーナーとして平岡浩司はこう見ています
ここからは、スポーツトレーナーとして、僕が身体を見る時の考え方です。
僕自身、野球やサッカー、陸上、スキーなど、それぞれの競技で膝を痛めたことがあります。スポーツの場面だけではありません。日常生活の中で、段差を踏み外して膝を痛めたこともありました。
階段や立ち上がりは、膝だけで完結する動作ではありません。股関節や足首の動き、体重の乗せ方、歩幅、体幹の使い方まで含めた、身体全体で行う動作です。 だから僕は、膝が気になるという相談を受けた時も、膝だけを見るのではなく、立つ・座る・歩く・階段を上り下りするという動作全体を見ます。
階段については、上りと下りを分けて見ています。
上りは、自分の体重を上の段へ持ち上げる動きです。身体を持ち上げる時に、どこで力を出しているかを見ます。
下りでは、体重を支えている脚だけでなく、反対側の、これから下の段へ下ろしていく脚も見ます。 下ろしていく脚は、宙に浮いて体重がかかっていない状態から、段に着きます。そしてそこから体重を受け止めて、今度は身体を支える側の脚に切り替わっていきます。 足をどこに、どうつくのか。ついたあと、どう体重を受け止めるのか。重心が、反対の脚へどう移っていくのか。支えている脚がどれだけ踏ん張れているかだけでなく、この切り替わりまで見ています。
上りも下りも、股関節・膝・足首など、使う関節や筋肉はほとんど同じです。それでも、使い方は同じではありません。 だから僕は、「上りがつらいのか、下りがつらいのか」も分けて聞きます。そのうえで、左右の体重のかけ方、股関節や足首の動き、体幹の使い方、手すりの使い方なども含めて、その人が実際にどう階段を上り下りしているかを確認します。
痛みの原因そのものを、僕が推測することはありません。BodyAllで実際に見るのは、今その人が、階段を上る・下りる、座った状態から立ち上がるといった動作の中で、股関節・足首・体幹を含めた身体全体をどう使っているかです。 医療上の状態や制限が分かっている場合は、その内容を前提に確認します。
7.BodyAllではどうするか
BodyAllは医療機関ではないため、膝の痛みの診断や治療は行いません。
受診を優先した方がよい症状がある場合は、医療機関での確認を優先していただきます。医療上の制限がある場合は、その内容を前提にしながら、スポーツトレーナーとして身体の動きを確認します。そのうえで、整体・ストレッチ・運動などを、必要に応じて組み合わせます。
【BodyAllで確認すること】 ・立ち方、座り方 ・座った状態からの立ち上がり方 ・階段の上りと下り、それぞれの動き ・歩き方、左右の体重のかけ方 ・股関節、足首、体幹などの動き
痛みが強い動作や、医療上の制限がある動作を、無理に行ってもらうことはありません。
【必要に応じて行うこと】 ・4Dラクリス整体、スポーツ整体などのボディケア ・ストレッチ ・運動、エクササイズ、パーソナルトレーニング、ピラティス
身体を確認した結果、整体より運動を中心にすることもあれば、運動より整体を中心にすることもあります。 最初から「膝が気になる=整体」と決めるのではなく、その日の身体を見たうえで、必要な内容を考えます。
8.まとめ
階段や立ち上がりで膝が気になる時、その背景には、変形性膝関節症をはじめ、外傷、スポーツなどによる反復的な負荷に伴う慢性障害、炎症を伴う関節の病気など、さまざまな要因が考えられます。
受診を優先した方がよい症状がある場合は、まず医療機関で確認することが大切です。 そのうえで、医療上の状態や制限を踏まえながら、階段・立ち上がり・歩行といった動作全体から身体の使い方を見る。それが、スポーツトレーナーとしてのBodyAllの役割です。
BodyAll池袋とは
BodyAll池袋は、元プロ競輪選手・身体再構築トレーナーの平岡浩司が一人で運営する、完全貸切制のボディケアサロンです。
・医療機関とは役割を分けています:診断・治療は医療機関の役割です。受診を優先した方がよい症状がある場合は、まず医療機関で確認してください
・完全予約制:一組ずつ、時間を区切って対応しています ・スポーツトレーナーの視点:膝だけでなく、階段の上り下りや立ち上がりといった動作の中で、身体の使い方まで確認します
・メニューを決めていなくても大丈夫:状態を確認したうえで、整体・ストレッチ・運動など、必要な内容を一緒に考えます
・アクセス:池袋駅 西武南口から徒歩2分、東口から徒歩5分
変形性膝関節症について詳しく知りたい方は、関連コラムもご覧ください。BodyAllの考え方や、初めての方の流れ・料金は、下のボタンからご覧いただけます。
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、個別の症状の診断に代わるものではありません。
※BodyAllは医療機関ではなく、診断・治療などの医療行為は行っていません。健康保険は使えません。転倒・ひねり・衝突などの外傷のあとに膝が痛い場合、急に強い痛みが出た場合、急に膝が動かなくなった・引っかかるようになった場合、膝が大きく腫れている・熱っぽい場合、体重をかけて歩くことが難しい場合は、早めに医療機関を受診してください。階段や正座が難しい状態が続いている場合や、安静にしていても痛みが取れない場合も、医療機関への相談をおすすめします。
