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五十肩(肩関節周囲炎)とは?症状・治療と、その後の身体の使い方

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五十肩(肩関節周囲炎)とは?症状・治療と、その後の身体の使い方

五十肩(肩関節周囲炎)とは?症状・治療と、その後の身体の使い方

2026/11/05

こんにちは!元プロ競輪選手、身体再構築トレーナーの平岡です。BodyAll池袋を一人で運営しています。

腕を上げようとすると、肩が痛い。後ろに手が回らない。夜、肩の痛みで目が覚める。
こうした症状が出ると、「五十肩かな」と思う方も多いかもしれません。ただ、肩の痛みや動かしにくさを起こす病気は、五十肩だけではありません。

この記事では、五十肩(肩関節周囲炎)がどういうものか、似た症状を起こすほかの肩の病気、一般的な治療の流れを整理します。そのうえで、医療機関で状態を確認したあと、スポーツトレーナーとして身体の使い方をどう見るかまで、順番にお話しします。

 

1.五十肩(肩関節周囲炎)とは

五十肩は、一般に「肩関節周囲炎」と呼ばれる状態です。中年以降、特に50歳代に多くみられます。

肩関節をつくっている骨・軟骨・靱帯・腱などが老化して、肩関節のまわりの組織に炎症が起きることが、主な原因と考えられています。
さらに、肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や、関節を包む袋(関節包)が癒着すると、動きはもっと悪くなります。これを「拘縮」、または「凍結肩」と呼びます。

ただし、50歳前後で肩が痛くなった、動かしにくくなったからといって、すべてが五十肩とは限りません。あとでお話しするように、肩腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など、似た症状を起こす別の病気もあります。

 

2.どんな症状があるか

五十肩の中心となる症状は、肩関節の痛みと、関節の動きが悪くなること(運動制限)です。

・動かす時に痛む(運動痛)
・動かさないでいると、かえって肩の動きが悪くなっていく
・髪を整える、服を着替えるといった動作がしにくくなる
・腕を上げる、後ろに手を回すといった動作がしづらくなる

こうした日常の動作のしにくさから、気づくことが多い症状です。
ただし、だからといって、痛みを我慢して動かした方がいいわけではありません。時期によって、適切な対応は違います。詳しくは「7.一般的な治療・リハビリ」でお話しします。

 

3.夜に肩が痛むこともある

五十肩では、夜中にズキズキと痛み、時には眠れないほどになることがあります。痛い肩を上にして、少し身体を丸めるような姿勢をとると、痛みが和らぐとされています。

ただし、夜間痛は五十肩だけに出る症状ではありません。あとでお話しする石灰沈着性腱板炎でも、夜に突然、強い痛みが出ることがあります。
夜に痛むからといって、それだけで「五十肩だ」と自己判断しないようにしてください。

 

4.似た症状を起こす肩の病気

肩の痛みや動かしにくさを起こす病気は、五十肩だけではありません。日本整形外科学会では、次のような病気との区別(鑑別)が必要とされています。

■肩腱板断裂
40歳以上の男性に多く、右肩に多いとされています。動かす時の痛みや夜間痛があり、夜間痛で受診する方が多いとされています。

五十肩と違う点としては、次の3つが挙げられています。
・拘縮(関節の動きが固くなること)が少ない
・腕を上げる時に力が入らない
・腕を上げる時に、肩の前上面でジョリジョリという音(軋轢音)がする

ただし、これらは医療機関が鑑別に使う視点です。「力が入りにくい気がするから腱板断裂」のように、この情報だけで自己判断しないでください。

■石灰沈着性腱板炎
40〜50歳代の女性に多く、夜に突然生じる激しい肩の痛みで始まることが多いとされています。症状は五十肩とよく似ていますが、X線検査で、腱板の部分に石灰がたまっていることが確認されて診断されます。

このように、同じ「肩が痛い」「動かしにくい」という症状でも、背景にある病気は一つではありません。「五十肩だから」と自分で決めつけず、医療機関で確認することが大切です。

 

5.医療機関で確認した方がいいケース

次のような場合は、整体やセルフケアより先に、早めに医療機関を受診してください。

・急に強い痛みが出た
・外傷のあとから痛い
・腕に明らかに力が入りにくい
・肩がほとんど動かせない

また、夜間痛が強く睡眠に影響している場合や、痛みや肩の動かしにくさが続いている場合も、医療機関への相談をおすすめします。

こうした症状は、五十肩とは限りません。肩腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など、対応が違う病気の可能性もあります。どれに当てはまるかを自分で判断せず、医療機関で確認してください。

 

6.医療機関ではどう診断するか

医療機関では、圧痛の部位や肩関節の動き、可動域制限の状態などを確認します。

そのうえで、必要に応じて、X線(レントゲン)撮影、MRI検査、関節造影検査、超音波検査などを行います。石灰沈着性腱板炎や肩腱板断裂、上腕二頭筋長頭腱炎など、ほかの病気がないかを区別したうえで、治療方針が決められます。

五十肩は、画像検査の結果だけで決まるものではありません。ただ、ほかの肩の病気と区別するために、画像検査が重要な役割を果たすこともあります。
BodyAllでは、画像を医学的に読影・診断することはありません。

 

7.一般的な治療・リハビリ

日本整形外科学会によると、五十肩は自然に治ることもある一方で、放っておくと日常生活が不自由になったり、関節が癒着してさらに動かなくなったりすることもあるとされています。
「そのうち自然に治る」と単純に考えず、時期に合わせた対応を続けることが大切です。

痛みが強い急性期には、三角巾やアームスリングなどで安静を保ち、消炎鎮痛薬の内服や注射が行われることがあります。
急性期を過ぎると、温熱療法(ホットパックや入浴など)や、運動療法(拘縮の予防、筋肉の強化)といったリハビリが行われます。こうした方法で改善しない場合は、手術(関節鏡など)が検討されることもあります。

理学療法ガイドラインでは、五十肩(肩関節周囲炎)の経過を、3つの時期に分けて考えます。
・炎症期:痛みが強く、悪化していく時期
・拘縮期:痛みが落ち着き、動きの固さが残る時期
・寛解期:動きが少しずつ改善していく時期

炎症期には、痛みが出ない範囲で運動療法を行うことが、弱い推奨として示されています。痛みを我慢して無理に動かすことは、基本的な考え方ではありません。
拘縮期には、理学療法士による運動療法や徒手療法、セルフエクササイズの併用などが検討されます。

肩関節周囲炎は、長い経過をたどることがあります。理学療法ガイドラインでは、可動域が少しずつ改善していく寛解期が、発症から12〜42か月に及ぶことがあると整理されています。経過には個人差があり、すべての方がこの期間で治るという意味ではありません。

また、理学療法ガイドラインでは、これらの推奨を支える根拠(エビデンス)の確実性は、いずれも非常に低いとされています。病期や症状、その人の状態に合わせて、内容を考える必要があります。

痛みの強さや可動域、炎症期か拘縮期かによって、治療の内容や進み方は一人ひとり違います。「全員が同じ順番で進む」わけではありません。

 

8.整体・運動を考える時

医療機関で状態を確認し、医師から運動・活動・施術などについて制限がある場合は、その内容を最優先してください。
治療中だからといって、BodyAllを利用できないと決まっているわけではありません。ただ、「今どこまで動かしていいか」「施術を受けていいか」が分からない時は、担当の医師に確認してください。

なお、「整体」という名称自体には、国が定めた資格制度がありません。いわゆる整体として受ける施術は、健康保険の対象外です。できることも、お店や担当者によって幅があります。

 

9.スポーツトレーナーとして平岡浩司はこう見ています

ここからは、スポーツトレーナーとして、僕が身体を見る時の考え方です。

僕自身、野球や競輪、格闘技など、肩を使う競技を経験してきました。肩の怪我も、何度か経験しています。
スポーツでは、腕だけを動かして投げたり打ったりしているわけではありません。だから肩を見る時も、肩だけを見るのではなく、腕を上げた時に身体全体がどう動いているかを見ます。
これは、アスリートの方にも、そうでない方にも、僕が共通して使っている、基本の身体の見方です。

五十肩の原因そのものを、僕が推測することはありません。医療機関で状態を確認した方について、BodyAllで実際に見るのは、今その人が肩や腕をどう動かしているかです。

腕を前から上げてもらう。横から上げてもらう。後ろに手を回してもらう。必要に応じて、反対側とも比べます。
その時、肩そのものの動きだけでなく、肩甲帯や胸郭、体幹、立ち方まで、必要に応じて確認します。

 

10.BodyAllではどうするか

BodyAllでは、医療機関で状態を確認し、運動やボディケアに制限がない範囲で、スポーツトレーナーとして身体の動きを確認します。そのうえで、整体・ストレッチ・運動などを、必要に応じて組み合わせます。

【BodyAllで確認すること】
・腕を前から上げる、横から上げる、後ろに手を回す動き
・左右差
・肩甲帯、胸郭の動き
・体幹、立った状態での姿勢
・必要に応じて、そのほかの身体の動き

【必要に応じて行うこと】
・整体、スポーツ整体、4Dラクリス整体
・ストレッチ
・パーソナルトレーニング、ピラティス
・エクササイズ

これらは、「五十肩を治療するメニュー」ではありません。医療上の制限の範囲内で、その人が今どう身体を使っているかを見たうえで、必要な内容を組み合わせます。
同じ「肩が痛い」という相談でも、身体の状態や目的は一人ひとり違います。行う内容が同じになるとは限りません。

 

11.医療とBodyAllの役割

五十肩なのか、肩腱板断裂なのか、石灰沈着性腱板炎なのか、それともほかの病気なのか。そして、どの治療が必要なのか。これを診断・判断するのは、医療機関の役割です。BodyAllが、この役割を代わりに担うことはありません。

BodyAllが見るのは、医療的な状態を前提にしたうえで、今その人がどう腕を動かしているか、肩や肩甲帯がどう動いているか、身体全体をどう使っているかです。
たとえば、同じ「肩を動かす」を見る場合でも、目的が違います。医療機関が確認するのは、病状や重症度、治療方針を判断するためです。BodyAllが確認するのは、今その人がどう身体を使っているかを見るためです。

医療機関で治療中の方でも、医師から運動・活動・施術などについて制限や指示がある場合は、その内容を最優先します。運動や施術をしていいか、どこまでならいいかが分からない時は、担当の医師への確認をお願いしています。BodyAllの側で、医学的な判断を上書きすることはありません。

 

12.まとめ

五十肩(肩関節周囲炎)は、中年以降、特に50歳代に多くみられる、肩の痛みと動かしにくさを主な症状とする状態です。ただし、肩腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など、似た症状を起こす別の病気もあるため、自己判断せず、医療機関で確認することが大切です。

急に強い痛みが出た、外傷のあとから痛い、腕に明らかに力が入りにくい、肩がほとんど動かせない場合は、早めに医療機関を受診してください。夜間痛が強く睡眠に影響している場合や、痛みや肩の動かしにくさが続いている場合も、医療機関への相談をおすすめします。

そのうえで、医療機関で状態を確認した方について、スポーツトレーナーとして身体の使い方や動作を見ることは、BodyAllの役割になり得ます。

 

BodyAll池袋のご案内

BodyAll池袋は、元プロ競輪選手・身体再構築トレーナーの平岡浩司が一人で運営する、完全貸切制のボディケアサロンです。

・医療機関とは役割を分けています:五十肩か、ほかの肩の病気かの診断・治療は、医療機関の役割です。まずは医療機関での確認を優先してください
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※この記事は一般的な情報をまとめたもので、個別の症状の診断に代わるものではありません。
※BodyAllは医療機関ではなく、診断・治療などの医療行為は行っていません。健康保険は使えません。急に強い痛みが出た、外傷のあとから痛い、腕に明らかに力が入りにくい、肩がほとんど動かせない場合は、早めに医療機関を受診してください。夜間痛が強く睡眠に影響している場合や、痛みや肩の動かしにくさが続いている場合も、医療機関への相談をおすすめします。

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