坐骨神経痛とは?原因となる病気・受診の目安と、その後の身体づくり
2026/11/04
こんにちは!元プロ競輪選手、身体再構築トレーナーの平岡です。BodyAll池袋を一人で運営しています。
お尻から脚にかけて痛む。病院で「坐骨神経痛ですね」と言われた。
「坐骨神経痛」という言葉は、聞いたことがある方も多いと思います。
この記事では、坐骨神経痛がどういうものか、原因となる病気、受診を急ぐべきサインを整理します。そのうえで、医療機関で状態を確認したあと、身体の使い方をどう考えるかまで、順番にお話しします。
1.坐骨神経痛とは
坐骨神経痛は、一つの病気の名前ではありません。お尻から太ももの裏側や外側、時には膝より下まで広がる痛みを中心とした、症状・症候群をまとめて呼ぶ言葉です。
背景には、さまざまな病気や状態が関係することがあります。原因がまだはっきりしていない段階で、「坐骨神経痛」という言葉が使われることもあります。
2.どんな症状があるか
中心となる症状は、お尻から脚の裏側・外側にかけての痛みです。しびれや感覚のにぶさ、筋力の低下などをともなうこともありますが、その現れ方は、背景にある病気によって違います。
たとえば、腰椎椎間板ヘルニアでは、身体を動かした時や、くしゃみなどで脚の痛みが強くなることがあります。
腰部脊柱管狭窄症では、立っている時や歩いている時に症状が出て、座ったり前かがみになったりすると楽になることがあります。歩くと症状が強まり、少し休むとまた歩けるようになる状態を、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼びます。
「坐骨神経痛なら、この症状」と一つに決まるものではありません。
3.原因となる病気・状態
坐骨神経痛の背景には、次のような病気や状態があるとされています。
・腰椎椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・腰椎分離すべり症、腰椎変性すべり症
・梨状筋症候群(お尻の筋肉による神経の圧迫)
・変形性股関節症などによる関連痛
・馬尾や腰椎、骨盤内の腫瘍など
・帯状疱疹、末梢神経の病気など
このように、原因となる病気はいくつもあり、同じ「坐骨神経痛」でも、背景は人によって違います。
原因を確認しないまま、マッサージなどだけで長期間様子を見ることは勧められていません。
4.医療機関を優先すべきサイン
坐骨神経痛に次のような症状がともなう時は、整体やセルフケアより先に、時間を置かず、速やかに医療機関を受診してください。
・尿が出にくい、出ない、または尿や便の感覚がおかしい
・お尻や陰部のあたりの感覚がにぶい、麻痺している
・脚に力が入りにくい、脱力が進んでいる
・症状が急速に悪化している
こうした症状は、重い神経障害が関係している可能性があり、対応が遅れると神経の障害が残ることがあるとされています。
また、強い痛みが安静にしていても続く、発熱をともなうといった場合も、重篤な脊椎の病気(腫瘍や感染など)が隠れている可能性があるため、医療機関での確認が必要です。
5.医療機関では一般的に何をするか
医療機関では、症状の出方や診察をもとに、坐骨神経痛の背景にある病気や状態を調べます。
問診のほか、神経の働きを確かめる診察(脚を上げて痛みの出方を確認する検査など)が行われ、必要に応じてX線やMRIなどの画像検査も行われます。
6.一般的な治療・リハビリ、その後
治療は、「坐骨神経痛」という症状名ではなく、背景にある病気や状態に合わせて決まります。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などでは、状態に応じて薬物療法や運動療法などが行われ、病気や状態によってはブロック注射などが選択されることもあります。
一方で、神経障害が強い場合や、重い筋力低下・排尿排便の障害がある場合など、背景となる病気によっては、手術など別の対応が必要になることもあります。
7.整体・ストレッチ・運動を考える時
まずは、医療機関で原因となる病気や状態を確認することが大切です。
そのうえで、治療中であれば、医師から示されている運動や活動の制限を守りながら、身体の使い方やコンディショニングを考えていく、という選択肢があります。
ただ、「整体」という名称自体には、国が定めた資格制度がありません。いわゆる整体として受ける施術は、健康保険の対象外です。できることも、お店や担当者によって幅があります。
8.平岡浩司はこう見ています
ここからは、僕が身体を見る時の考え方です。
僕は競輪選手時代、前傾姿勢での長時間のトレーニングを毎日のように続けていて、慢性的な腰痛に悩まされた時期がありました。腰を強く打撲して力が入りにくくなり、しばらくかばいながら身体を使っていたこともあります。ほかにも何度も怪我をして、入院やリハビリを経て、競技に戻ってきました。
医療機関で必要な検査や治療を受けていて、医師から運動や日常生活に大きな制限が出ていない。あるいは治療中でも、医師から示された範囲の中であれば。
そういう方の身体を見る時、僕は腰だけを見るとは限りません。
たとえば、「長く座ったあとに動きにくい」「痛かった側をかばっている感じがする」という相談があれば、実際に立ってもらい、歩いてもらいます。そのうえで、左右の体重のかけ方や、股関節・足首の使い方なども、必要に応じて確認します。
9.BodyAllではどうするか
BodyAllでは、坐骨神経痛の背景にある病気の診断や治療は行いません。
そのかわりに見ていくのは、今その人が、どう立ち、どう歩き、どう身体を使っているかです。
【BodyAllで確認すること】
・立ち上がり方、歩き方
・左右の体重のかけ方
・股関節、足首の動き
・必要に応じて、そのほかの身体の動き
【必要に応じて行うこと】
・整体、スポーツ整体
・ストレッチ
・パーソナルトレーニング、ピラティス
・運動を再開する時のエクササイズ
身体を見たうえで内容を組み立て、施術の前と後で、身体の動きや姿勢がどう変わったかを一緒に確認します。
同じ「坐骨神経痛」という言葉で相談されても、身体の状態や目的は一人ひとり違います。行う内容が同じになるとは限りません。
10.医療とBodyAllの役割
坐骨神経痛の背景にある病気を見つけて治療することと、その人が今どう身体を使っているかを見ることは、役割が違います。病気の診断や治療は医療機関が担うもので、BodyAllがその役割を代わりに担うことはありません。
医療機関で治療中の方でも、医師から活動・運動・施術などについて制限や指示がある場合は、その内容を最優先します。運動や施術をしていいか、どこまでならいいかが分からない時は、担当の医師への確認をお願いしています。BodyAllの側で、医療機関から出ている指示や制限を、僕の判断で変更することはありません。
11.まとめ
坐骨神経痛は病名ではなく、お尻から脚にかけての痛みを中心とした症状をまとめて呼ぶ言葉です。背景には、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、いくつもの病気や状態が考えられます。
排尿・排便の異常や脚の脱力などのサインがある時は、時間を置かずに医療機関を受診してください。
そのうえで、医療機関での確認や治療と並行して、あるいは治療が一区切りついたあとに、身体の使い方に不安が残る方は、身体全体から使い方を見直す選択肢として、整体なども候補になります。
BodyAll池袋の案内
BodyAll池袋は、元プロ競輪選手・身体再構築トレーナーの平岡浩司が一人で運営する、貸切を基本にしたボディケアサロンです。
・医療機関とは役割を分けています:坐骨神経痛の背景にある病気の診断・治療は、医療機関の役割です
・貸切が基本:完全予約制で、一組ずつ対応しています
・メニューを決めていなくても大丈夫:その日の身体を見てから、何をするかを一緒に決めます
・アクセス:池袋駅 西武南口から徒歩2分、東口から徒歩5分
BodyAllの考え方や、初めての方の流れ・料金は、下のボタンからご覧いただけます。
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、個別の症状の診断に代わるものではありません。
※BodyAllは医療機関ではなく、診断・治療などの医療行為は行っていません。健康保険は使えません。排尿・排便の異常、脚の脱力、急速に悪化する症状がある場合は、時間を置かずに医療機関を受診してください。
