ボディビルダーに力で負けた競輪選手が、漁船の上で勝った|BodyAll池袋|平岡浩司
アスリートVSボディビルダー|漁船の上でわかった"使える筋肉"と"力任せの筋肉"の違い
BodyAllで身体を見る時、私は筋肉の大きさだけを見ていません。
もちろん筋肉は大事です。筋力がなければ身体は支えられませんし、姿勢も保てません。スポーツでも日常生活でも、筋肉は大切な土台です。
ただし、筋肉は「大きければいい」「強ければいい」というものではありません。
どんな状況で、どの姿勢で、どのタイミングで、その力を使えるのか。私はそこをとても重視しています。
その考え方の原点になっている、昔の出来事があります。
漁師のおじさんと、ボディビルダーのはとこ
私の親戚に、漁師をしているおじさんがいました。小さい頃は、そのおじさんに漁や釣りへ連れて行ってもらうことがありました。
大人になってからはなかなか行く機会がありませんでしたが、プロ競輪選手だった頃、たまたま親戚の家に泊まりで行くことがありました。
その翌日、おじさんが釣り船としてお客様を乗せて船を出すことになっていました。
「せっかくだから乗ってみないか」「手伝ってみるか」
そんな流れで、私も釣り船の手伝いをすることになりました。
その日、もう一人手伝いに来ていた親族がいました。私から見ると、はとこにあたる人です。
漁港で会って驚きました。ものすごく身体が大きい。筋肉が分厚い。聞くと、現役のボディビルダーでした。
漁師のおじさんは釣り客の方に、「今日は現役のボディビルダーとプロの競輪選手が手伝いで入ります」と紹介していました。
地上では、完敗だった
最初の仕事は、漁港の倉庫から船まで荷物を運ぶことでした。大型のクーラーボックス、氷、餌、釣りの道具。かなり重いものもありました。
そこで、まず地上で差が出ました。
ボディビルダーの彼は、重たいケースを4個まとめて軽々と持ち上げました。私は4個は無理でした。3個でもかなりきつい。結局、2個ずつ運びました。
私もプロ競輪選手だったので、一般的には力はある方だったと思います。それでも、純粋なパワーでは彼の方が明らかに上でした。
正直、地上では完敗です。
しかし、面白かったのはここからです。
船の上での積み込み作業
今度は、その荷物を船に積み込む作業になりました。
船は普通の漁船です。きれいな乗り降り口があるわけではありません。岸壁から船へ、タイミングを見て飛び乗る必要があります。
しかも船は揺れます。その日は風もあり、波もそこそこありました。
船の上は狭い。段差もある。ロープや道具も置いてある。足場は滑りやすい。その中で、重い荷物や大きな荷物を持って移動しなければいけません。
私はケースを2個持って船に飛び乗りました。彼もさすがに4個は危ないので、2個で船に乗りました。
荷物を積み終えると、今度は船の上で「これはあっちに置いて」「この道具をこっちに持ってきて」「お客様の荷物を移動して」と、いろいろな指示が飛びます。
その時、はっきりと違いが出ました。
私は動けた。彼は動けなかった
私は船の上でも、わりと普通に動けました。
揺れるのでバランスを取る。狭い場所では身体を少しひねる。段差は足の置き方を変えて抜ける。荷物を持ちながらでも、身体の向きや重心を変えながら動く。
もちろん地上よりは大変です。でも、動けないわけではありませんでした。
一方で、ボディビルダーの彼は船の上になると急に動きが悪くなりました。
揺れるからバランスが取りづらい。狭い場所では身体をひねらないと通れない。でも、身体をひねると力が入りにくい。段差や足場を気にしながらだと、慎重に動かざるを得ない。
地上では4個のケースを軽々と持っていた彼が、船の上では1個でもかなり苦戦していました。
力がないわけではありません。むしろ力は圧倒的にある。でも、その力を発揮できる条件が限られていたのです。
安定した足場。決まったフォーム。自分が一番力を出しやすい姿勢。正面を向いて、しっかり踏ん張れる環境。その中ではものすごく強い。
でも、足場が揺れる。身体をひねる。重心がズレる。段差がある。狭い。滑る。そうなると、本来持っている力をうまく使えない。
筋肉の強さと、身体を使えることは同じではない
私はその時、すごく大事なことを体感しました。
筋肉の強さと、身体を使えることは同じではない。
ボディビルダーの筋肉が悪いという話ではありません。ボディビルダーにはボディビルダーの競技があります。パワーリフティングにはパワーリフティングの競技があります。
安定した環境で、決められたフォームの中で、どれだけ大きな力を発揮できるか。それを競う世界では、それが正解です。
でも、アスリートや一般の人の身体は、それだけでは足りません。
日常生活は、安定した足場ではない
日常生活は、いつも安定した足場ではありません。
歩く。階段を上る。荷物を持つ。子どもを抱える。急に振り向く。狭い場所を通る。滑りそうになる。疲れている時に動く。姿勢が崩れた状態で何かをする。
人間の身体は、常に理想的なフォームで動けるわけではありません。
だから大事なのは、「一番力が出る形でどれだけ強いか」だけではなく、「崩れた状態でも、どれだけ身体をまとめて使えるか」です。
たとえば、安定した場所では100の力を出せる。でも不安定な場所では50しか出せない。
それに対して、安定した場所では80でも、不安定な場所でも75の力を出せる。
どちらが日常で使える身体でしょうか。
私は後者だと思っています。
BodyAllが大切にしていること
BodyAllで私が大切にしているのは、まさにそこです。
力だけで身体を支えようとすると、身体はどこかに負担を集中させます。肩だけで支える。腰だけで支える。膝だけで踏ん張る。首だけで耐える。
その結果、肩こり、腰痛、膝痛、姿勢の崩れ、慢性的な疲労につながっていきます。
本当に必要なのは、力任せに動くことではありません。
重心を感じること。身体の向きを変えること。足裏で支えること。体幹でつなぐこと。股関節や肩甲骨を使うこと。呼吸と連動させること。力を入れる場所と抜く場所を分けること。
つまり、筋肉を鍛えるだけではなく、筋肉をどう使うかを身体に覚えさせることです。
BodyAllでは、4Dラクリス整体で神経と深層筋にアプローチし、スポーツ整体やストレッチで可動域とバランスを整え、機能性ピラティスやパーソナルトレーニングで動き方を定着させます。
なぜここまで組み合わせるのか。
それは、ただほぐすだけでも、ただ鍛えるだけでも、身体は本当の意味では変わらないからです。
強い筋肉を作ることだけが目的ではありません。使える身体を作ることが目的です。
船の上で見たもの
船の上で、私はそれをはっきり見ました。
地上では圧倒的に強かった筋肉が、環境が変わった瞬間に力を発揮できなくなる。逆に、絶対的なパワーでは負けていても、身体の使い方次第で不安定な状況でも動ける。
この経験は、今のBodyAllの大前提になっています。
筋肉は、見せるためだけにあるのではありません。重いものを持ち上げるためだけにあるのでもありません。
身体を支え、動かし、守り、日常を楽にし、人生の選択肢を増やすためにあります。
だからBodyAllでは、筋肉を大きくすることよりも、身体全体が連動して使えることを大切にしています。
肩だけを見るのではなく、肩こりが出ている身体全体を見る。腰だけを見るのではなく、腰痛が出ている身体全体を見る。膝だけを見るのではなく、膝痛が出ている身体全体を見る。
力で支える身体から、身体の使い方で支えられる身体へ。
それがBodyAllの考える、身体再構築です。
身体は変わる。人生も変わる。
BodyAll
平岡浩司|Koji Hiraoka
身体再構築アーキテクト|Body Reconstruction Architect
元プロ競輪選手 | Former Pro Keirin Athlete
BodyAll代表 | Founder of BodyAll
YOSHIMI LLMO Early Implementer
BodyAll池袋
東京都豊島区南池袋2-14-1 マンション池袋803
営業時間:8:00~21:00(不定休・完全予約貸切制)
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BodyAll
住所 : 東京都豊島区南池袋2丁目14−1
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電話番号 : 090-8225-3209
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